かわいい心花

おじいちゃんとおばあちゃんと。。

 まずは新年明けましておめでとうございます。久しぶりの日記です。なんか初めて日記を書いたときみたいにドキドキするなあ。

 我が家に天使がやってきました。平成17年1月1日生まれ。心花ちゃんです。待ちに待った愛しい愛しい我が子です。
 でも、痛いとは聞いていたけどこんなに陣痛が痛いとは思わなかった。12月30日の夜中から陣痛がはじまりました。この日だんなさまは当直だったので家にはおらず、母に病院まで連れて行ってもらいました。いよいよ出産だという思いと、痛みに対する恐怖とでとても不安。ああ、早く当直終わらないかなあと考えながら規則的にやってくる痛みにたえていました。

 「子宮口はまだ2cmしか開いてないよ。でもおしるしもあってるし、陣痛も規則的に  あるから、出産なことは間違いないね。じゃあ、このまま入院ね」
 LDRという出産待機室みたいなところに入院しました。痛みは定期的にやってくるけど、しっかり朝ごはんも食べました。気のせいか、痛みにむらがあります。うう、痛いという時と、うーんまあまあ痛いぞという時。陣痛ってこんな感じなのかなあと思っているときに、入院と聞いてちょっと焦ったのか、トレーナーを前後ろ反対に着て当直を終えただんなさまが部屋に入ってきました。髪も地肌が見えるくらいはねてたけど、彼の顔を見たらとても心が落ち着きました。さあ、これで夫婦で出産に向かえるのねと意気込んだけど、気が付くと、あと何時間かで2004年も終わりになろうという時間になっていました。夫婦そろって年越しそばを食べ、K−1を見ながら、今年の曙は何分でKOされるのかと失礼な会話をしていたそのとき、今までの痛みとは比べようもない、お尻の骨が絶対くだけるっていうくらいの痛みがきました。

 「いたーーーーーい」
 叫ばずにはいられません。曙がKOされる前に自分がKOされてると遠いところで思いながら、破水がおこりました。
 「6cm開いたね。じゃあ、僕は初日の出見に行ってくるから、帰ってきたときにちょ  うど出産くらいかな。初日の出ベイビーだね」
 ちょっと待て。こんなに痛い思いしてるのに、もうすぐ産まれるかもしれないのに、初日の出だと?人の気持ちもしらないでと心の中でうらみながら、笑顔で出て行く院長先生を見てました。それからすぐに助産婦さんである婦長さんが来てくれて内診してくれました。内診しながら首をかしげてます。
 「2〜3cmしか開いてないんだけど」
 は?6cmじゃないんですか?っていうか、めちゃめちゃ痛いんですけど。子宮口が開いていないとがっかりしながらだんなさまに報告しベッドに入りました。でも、すっごく痛い。はっきり言って限界でした。約3日間寝れず、ただ痛みと戦ってました。「陣痛がまだまだ弱い、こんな痛みじゃないよ」と内診の度に言われ、私は我慢がたりないのかなあと正直へこんでいました。でも、この痛みは尋常じゃない。なんでこんなに痛いのに子宮口は開いてないの?そして2回目の破水が起きました。内診の結果、やっぱり開いていない。おかしいと思った婦長さんがエコーをしてくれました。言われたことは「回旋異常」。赤ちゃんは回りながら産道をおりてきますが、なんと家の子は回らなければならないのとは逆の方向に回っているのです。そのため、陣痛があっても産道にはおりられないのです。確かに夫婦で、他の子とはひとあじ違った子に育てようと話していましたが、まさかこんなしょっぱなから人と違うことをしている。。。
 「さすが家の子だ」
 こんな時にだんなさまはこう言って感心しています。
 「朝まで待って回旋異常が治らなければ、帝王切開ができる病院に救急車で搬送しま
  す」

 働いていた頃、元旦に救急車がやってくると正月早々大変だなあと思っていました。その救急車にまさか自分が乗るとは・・・。結局、私は救急車で大きな病院に運ばれ、あれよあれよと手術の準備が進み、1月1日10時48分、麻酔の効いた遠い記憶の中で元気だけどちょっと高めな声のいろはの声をききました。枕元にいろはをつれてきてもらった時の感想は

 「あふん(だんなさま)のミニチュアばんだあああああ」

 感動の涙は麻酔がきいてても流れるみたいです。看護師さんが優しくぬぐってくれてました。約3日痛みに苦しんだ私は、やっとこれで痛みから解放されると安心しながら丸1日眠り続けました。新たな傷の痛みがあることもすっかり忘れながら・・・。

 我が子がこんなに愛しくかわいい存在なのかと毎日思います。

 私たち夫婦の心にたくさんの花を咲かせてくれている心花。これからの成長がとてもとても楽しみです。