魔法の言葉

うさぴょん。。2002年法華岳

 出産するとなかなか美容室にも行けないということで、今日は母を引き連れて新しくオープンした美容室に行ってきました。頭はプリンちゃんのようになっていますが、おしゃれ染めは時間的にきついかなと思って、カットだけにしました。思い切ってショートカットにしてみようかなとばっさり切りました。
 そこの美容室は3名の美容師さんでやっています。店長と呼ばれている人が若いなあと思っていたら、なんと私と同じ年。他の方も同じ年でした。若いのに自分のお店を持ってすごいですねって話しました。雇われているのは楽だそうです。でも、もっと自分らしいサービスを提供したい、そしてもっと稼ぎたいとの思いで頑張ってお店をオープンしたということでした。思いを形にできる人はすごいなと思います。成功すればもっとすごいでしょうけど、何よりも自分たちで考え、行動し作っていくという過程がすごいなあと思いました。なかなか一人では難しかったけど、同じ志を持った人たちと目標に向かっていくのは楽しいということでした。
 我が家のだんなさまも自分の進むべき道について模索しています。流れ作業的な医療ではなく、もっと患者さんのために、どうやったら個別的な医療を提供できるのか、医師と患者という関係だけでなく、もっと人間として深いところで患者さんと関わっていきたいと日々頑張っています。私は短期間だんなさまと働いたことがあります。ひいき目でみるつもりはありませんが、彼を一人の医師として尊敬しています。患者さんに対して絶対に敬語であること、目線を同じにして話すこと、意識のない患者さんにも今日の天気はどうだとか、昨日よりもこういうところが良くなっているからもう少し一緒に頑張りましょうとか話しているのをよく見てました。そんな彼が自分のやっていきたい医療というのを模索し始め、悩み、今はその信念を実現するため少しずつ歩き始めました。彼が世の中の患者さんのためにお役に立てるようサポートするのが私の夢です。でも微力だし、何の役に立てるかなあと思っていた矢先にこの美容室の方たちの姿をみることができ、私の微力もちょっとしたパワーに変わるかもしれないなあと改めて考え直しました。
 ところで、髪を切ってセットが終わると、美容師さん2人が「かわいい」と言ってくれました。そんなのリップサービスだということは重々分かっています。でも、嘘でも言われると嬉しいのです。あっという間に雲の上に上ります。だんなさまは、猫のまめぞうには「かわいいなあ。大好き大好き」と毎日言います。うらめしそうに見てもあまり相手にしてくれません。くやしいので、だんなさまの見ていないところで、まめぞうをいじめてしまいます。しかも、私の髪の色が変わっても、パーマをかけても「美容室に行った」ことをアピールしないと気づいてもくれません。かわいい年のとり方をしたいなあと常日頃思っていますが、やっぱりそれは、だんなさまに「かわいい」と言ってもらいたいのが根本にあります。毎日言ってとは思わないけど、やっぱりたまには言って欲しいし、その言葉で雲の上に上ることができるんだけどなあ。しかも夕食がもう1品ふえるんだけどなあ。今日はだんなさまは当直のため帰ってきません。明日、髪形を見てなんて言ってくれるかなあ。気づくかなあ?やっぱりトラ模様のまめぞうに負けるのかなあ。ちくしょう。