1センチ

家族。。。

 昨日は1週間に1回の検診の日でした。この3日間くらい規則的なお腹の痛みが何回かあったので、絶対これは産まれるのが近いはずと意気揚々と病院に行きました。モニターで子宮の収縮具合を見ると、規則的に収縮がありましたが、まだ強くない状態でした。モニターして、体重測って、そして恐怖の内診です。内診って嫌ですよね。カーテンしているとはいえ、すごい格好で診察されるんだもん。看護学生のとき、内診の介助についたことがあります。あまりのすごさと臭いでグロッキーになり、その場に倒れ40℃の熱を出して寝込んだ記憶を内診の度に思い出します。
 私の通っている病院の先生は怖い人ではないのですが、内診がびっくりするほど痛いのです。あーあー、嫌だなあと思いながら内診台に座り、はい、どうぞと、はずかしめの格好で服従していると、いつも優しく接してくれる看護師長さんが内診してくれました。それが、もう終わったの?っていうくらい痛くなくて、診察の時も、今から何をします、深呼吸しようか、大丈夫?と声をかけてくれました。看護する立場から看護される立場になり、声かけがこんなに安心感を与えてくれるんだと改めて感じました。
 「1センチ子宮口が開いてるよ」と言われ何か嬉しくなりました。ああ、もうすぐ産まれるんだなあとしみじみしていると、「何か頑固そうな子宮口だから、きっとお正月に産まれるかもね」ええ〜、お正月?あんなに産まれそうだと薬まで飲んだのに、あんなにトイレ以外安静にしてたのに、頑固な子宮口?っていうか、この、じんわり痛みがまだまだ続くのかと思うと、ちょっとがっかり。世間のお母さんたちってすごいなあ。予定日まで2週間はきりました。早く出したい。けど痛いの怖い。これも看護学生の時の話ですが、陣痛で苦しむ奥さんの背中を旦那さんが一生懸命さすっていました。2人3脚で頑張っているのねと思っていたら、「そこが痛いんじゃない、気持ち悪いんじゃないんだから、さするところが全然違うのよ!この役立たず!どっか行っちまえ。目障りなのよー」あまりの痛みに人格も変わるのかと驚いた瞬間でした。家も立会い出産の予定です。明け方お腹が痛くて目が覚めてだんなさまを起こすけど、我が家の愛猫まめぞうと同じ体位で交互にいびきをかいて、しかも絶対に起きない姿をみていると、ちくしょうと思うことがあります。もしかしたら私も陣痛のとき叫ぶかもしれません。「いたいー何で私ばっかり痛いのよ!かばー、何で芋トレーナーと芋Tシャツを喜んで着るのよー」痛みも怖いけど、痛みに伴って何を言い出すか怖いなあ。
 まだまだ1センチ、でも出産の準備に入った1センチ。この1センチという響きが何故か愛しく思うのでした。