かけがえのない存在

あほ。。です。。

今日は週に1度の妊婦検診でした。37週に無事達したので、いつ産まれてもいい状態ということで、今まで飲んでた早産の薬が今日で終了、もう動き回ってもいいという事になりました。昨日の夜、絶対産まれるはずという痛みにおそわれました。鼻血なんてだしたことないのに、痛いのを我慢していたら産まれて初めて鼻血がでました。だんなさまは当直で家にいなかったので、不安なこともあり近所に住む母の家に一晩お世話になることにしました。2人の子供を産んだ母は私の痛む姿を見て、「まだまだ甘い」と貫禄の一言。でも初めて経験する私は何がなんだかわからないので、痛さと不安と怖さで半べそ状態でした。母の家には私が高校生のときに出会ったももたろうという名前の白猫がいます。スーパーの帰りに犬に吠えられて固まっていたももを助け、気をつけてねと一声かけ家路につきました。家に入ろうと玄関を開けたとき真っ先に家の中に入った白い物体がいました。あれ?と思って見るとさっき助けた白い子猫です。右目は青色、左目は黄色、鼻と耳はうっすらしたピンク色。かわいいっ。ということで、家族の一員になったのです。最初は言うことをきいていたのに、もう捨てられることはないだろうと確信したのか、本来の性格があらわれました。気位が高く抱っこされるのが嫌い。なでなでしてあげてるのに「触るな」と言わんばかりに噛みます。大好物はホタテのレア焼き、一度口をつけたキャットフードの残り物は絶対に食べない。牛乳は温かく温めないと飲みません。かなりのわがままですが、たまに「にゃん」とひざの上に30秒くらいのってくれるので、それに騙されいいなりになってしまうのです。そんなももは、生まれつき耳が聞こえません。そのため車を危険なものと認識しておらず、2回交通事故にあいました。私もその時初めて獣医さんから耳が聞こえないことを知らされました。事故後は怖くて外に出せませんでしたが、ももはどうしても外に行きたい。うーん、どうしたものか?ということで、そのときから犬のように首輪とひもをつけて一緒にお散歩が始まりました。猫と散歩?通りすがりの人からは好奇な目でみられるし、中には「かわいそう」と言ってくる人もいます。確かにかわいそうかもしれません。自由がないかもしれません。でも飼い主の立場としては怪我も痛い思いもさせたくなく、このスタイルを10年続けています。結婚前、実家にいるときまで毎日散歩に行き、一緒のお布団で寝てました。10年一緒にいますが、やっぱり抱っこはさせてくれないし、相変わらずなでなですると噛みます。散歩のとき以外は近寄ってもきません。でも私がだんなさまと付き合っている時代、喧嘩して泣いてるときや仕事で嫌なことがあって泣いてるとき、30秒しかひざの上にのらないはずのももが必ず、私の気持ちが落ち着くまでひざの上にのってくれます。3ヶ月間つわりで苦しんでるときも、トイレで吐いている私のそばに必ずきていました。そして昨日も不安と痛みで泣いている私のところにきました。しかも、お腹によりそって朝まで一緒にいてくれたのです。もうすぐ10歳になるももは、年のせいか食べる量が少し少なくなりました。寝ている時間も長くなってきました。もし私の寿命を半分あげられるのなら喜んであげます。猫ごときと思われるのかもしれません。私にとってももは、ものすごくわがままだけど、私もたまにしか食べれない北海道産のホタテを毎日食べるけど、家族であり大切な大切な存在です。実を言うとだんなさまより大切です。もう動いてもいいといわれたので、また明日から妊婦と猫の散歩が復活します。同じ歩幅で歩いていこうと思います。そして大好きなホタテをレア焼きで焼いてあげようかな、明日がとっても楽しみです。