まめの気持ち

かぼちゃのそぼろ煮。。おいしいそう。

 心花が産まれる前、我が家の王様は愛猫のまめぞうでした。雄猫なのにけんかが弱く家の前でひなたぼっこしたいだけなのに、そのテリトリーをおさめている近所のボス猫にやられます。しかも戦う気持ちもさっぱりなく、ただじっと我慢して噛まれています。「まめぞう」という名前のとおり、体が小粒な作りだけど立派に横幅が育っているにゃんこです。
 そんなまめは、抱っこされるのがとても大好きで、特にまめを溺愛しているだんなさまの抱っこが一番のお気に入りです。だんなさんが帰ってくると玄関にお迎えに行き、抱っこをおねだりします。好きな時に好きなだけ抱っこしてもらい、夜は同じ布団、同じ枕で寝る・・そんな毎日を送ってました。心花が産まれるまでは。。。
 心花も抱っこが好きです。起きているときは常に抱っこを要求します。どうしても優先的に心花に手がかかりっきりです。それを分かっているようで、まめは抱っこをほとんど要求しなくなりました。心花が寝た後に「抱っこしてくれる?」と確認するように私たちを見上げてニャーンと鳴きます。その抱っこがたとえ3分でも、まめは喜んでゴロゴロと喉をならし体全部で嬉しさを表現します。
 まめは今1歳です。でも猫は人間の7倍の速さで年をとります。よくだんなさんが「まめが死んだらどうしよう」と言います。もう私たちのなかではペットという感覚はありません。「家族」です。大切な家族の一員です。幸せになる権利があるのは人間だけではなく、同じ生命を持ったもの全てが幸せという気持ちを感じられたらと思います。縁あって知り合ったまめなので、まめの命がつきるまで大事に幸せに育てていきたいと思います。
 たとえ3分の抱っこでも、寂しくても、噛まれて痛くても、ただただじっと我慢しているまめ。でも文句の一つも言わないまめ。見習うところがたくさんです。
 抱っこの時間が短いので抱きしめてあげるときに大好きなことを伝えるようにしています。抱きしめているつもりが抱きしめられて癒されています。まだ子育てが始まったばかりなのでわからないけど、こうやって子供を抱きしめて、大好きだよってちゃんと伝えて同じ目線に立てたら、悲しい事件を起こす前に抱きしめられたぬくもりを思い出してくれるんじゃないかなあ。
 毎朝、グースカ寝ている私の代わりにだんなさまに「行ってらっしゃい」と玄関まで見送ってくれるまめ。本当にかわいい息子です。
 ん?だから私はだんなさまに抱きしめてもらえないのか?